開発コラム No.2
ハビックスブランドの次なる製品
からだふき、吸水タオルの開発
ハビックスブランド「Kireine」第2・3弾の製品
「Kireine超保温からだふき」、「Kireineふわっとたっぷり吸水タオル」についてご紹介します。
「Kireine」の拡充!
ハビックスは、医療・介護にかかわる環境を「キレイ」にすることで介護される人、介護する人の心と身体の「キレイ」をつくるブランドとして「Kireine」を立ち上げました。そして、2024年4月にブランド初の製品である「トイレに流せる超厚手おしりふき」の販売をスタートさせ、現在、介護施設を中心に本製品の良さを広めているところです。
並行して、私たち開発チームは、「Kireine」の第2弾となる製品の設計を進めてきました。医療・介護現場に直接足を運び、ニーズの調査を精力的に行ってきました。そんな中、多くの医療・介護施設で、コロナ禍をきっかけに清拭用のタオルから、使い捨ての不織布からだふきに変更したというお話を耳にしました。新型コロナウイルス感染症等の感染予防として、使い捨て製品に切り替る施設が非常に多くなっているとのこと。但し、現状の使い捨て不織布製品に満足しているわけでないこともヒアリングの結果で分かってきました。そこで、ハビックスが長年培ってきた不織布の技術を活かし、医療・介護の現場の困り事を解決する製品の開発に取り組みました。
その結果、開発した製品が、今回ご紹介する「Kireine超保温からだふき」と「Kireineふわっとたっぷり吸水タオル」です。
開発秘話
第1弾の「Kireineトイレに流せる超厚手おしりふき」の紹介のため、医療・介護施設を訪問している際に、清拭用のタオルから使い捨ての不織布からだふきに変更した施設様のお話を聞く機会がありました。その施設では、保温庫で不織布からだふきを温めたあと、利用者さんのからだを清拭するのですが、保温庫からの距離があったり、別の作業をしている間に冷めてしまい、困っているとのご相談がありました。そこで、このお困り事を解決できないだろうかと考え、開発をスタート!!従来の使い捨てからだふきを分析したところ、シートが薄く、水分量もさほど多くないことが分かったため、弊社製品では、圧倒的な厚みとたっぷり保水をすることで長時間温かさをキープすることが可能な製品を開発しました。
温かさをキープできるように設計した初回試作品は、社内評価で狙い通りの評価であり、自信を持ってモニタリング評価に挑みました。ところが、看護師さんから、肌触りがザラザラするという指摘をいただきました。改めて確認すると、確かに僅かですがザラつきを感じる部分があり、看護師さんは身体を拭かれる方のことを第一に考えて製品を選ばれており、私たちの評価が甘かったと猛省しました。
そこで、私たちは基材の不織布設計をイチから見直し、滑らかな表面性に加えて、保温性を保てる製品の開発を続けてきました。ようやく納得のいく製品が完成できたため、前回確認いただいた病院はもちろんのこと、日本最大の病床数を誇る藤田医科大学付属病院にもモニタリングにご協力いただきました。その結果、温かさの持続性を多くの方に実感いただき、前回の課題であった肌触りも非常に高い評価をいただくことが出来ました。
次に、完成した製品をどのような形でプロモーションするかを検討しました。トイレに流せる超厚手おしりふきでは、その違いが一目瞭然でしたが、今回の製品の特長である「保温性」、「柔らかさ」は、パッと見ただけでは伝わり難いため、ご使用いただける方に分かりやすく伝える方法を模索しました。まずは保温庫を購入し、訪問先や展示会に持ち込み、従来品との保温性の違いを実感していただきました。またサーモグラフィーカメラを使って、一目で保温性の違いが分かる工夫を行いました。その結果、訪問先や展示会で見ていただいた方々から非常にインパクトがあり、弊社製品の良さを十分に理解いただけたとのお声をいただきました。
医療分野の専門展示会へ初出展
「超保温からだふき」、「ふわっと たっぷり吸水タオル」が完成したタイミングで、ハビックスとして初の医療分野専門の展示会である「メディカルジャパン東京(10/9~10/11)」へ出展を行い、Kireine製品のラインナップとして大々的にアピールしました。
今回の展示会は体験型の展示を中心に行い、弊社製品の圧倒的な違いを実感していただきました。
- ①「トイレに流せる超厚手おしりふき」:疑似トイレ配管装置を使用し、一瞬でパッとほぐれる水解性能をアピール!
- ②「超保温からだふき」:保温庫で温めたサンプルを触っていただき、圧倒的な温かさの持続性をアピール!
- ③「ふわっと たっぷり吸水タオル」:弊社製品と従来品を触っていただき、圧巻のふんわり感とやわらかさをアピール!
多くの医療従事者の方々がブースに訪問され、ハビックスの技術力と製品の特長に、ご理解と高評価をいただくことができました。また海外からの来場者も多く、その方たちも弊社製品の特徴に大変驚かれ、大盛況の中、出展を終えました。
今後も医療・介護分野の展示会に積極的に出展し、ハビックス「Kireine」ブランドの認知度を高めていきますので、お越しの際は、ぜひ弊社ブースにお立ち寄りいただき、製品の特長を体感してください!!
明日の介護を明るく照らすために
私たちハビックスは、 2024年春に「Kireine」というブランドを立ち上げたばかりではありますが、今後も全力で医療・介護に関わる皆様の支えになれるような製品開発に取り組みます。
今回、ご紹介した製品だけでなく、多くのラインナップを取り揃え、医療・介護に関わる衛生と安心に繋がる製品の開発にチャレンジしていきます。今後ともご期待ください。